「大人になってからバレエを始めたい」「昔やっていたバレエを再開したい」——そう思った瞬間から、実は小さな不安がたくさん出てきます。服装、持ち物、教室選び、体力、そして“今さら感”の恥ずかしさ。
私自身、子どもの頃にバレエを習っていましたが、20年ほど離れてから復帰しました。しかも産後で体重が増え、身体が重い。筋力も落ちていて、腹筋も背筋も思うように入らない。「子どもの頃はレオタード1枚で当たり前だったのに、大人のバレエのコーディネートが全く分からない」——まさにゼロからの再スタートでした。
この記事では、そんな私の実体験も交えながら、大人バレエを始める(または復帰する)最初の1ヶ月を迷わず進めるための手順をまとめます。
この記事の登場人物

るな:子どもの頃にバレエを習っていた経験者。高校受験を機に一度バレエ界から離れたが、結婚・出産を経て大人バレエに復帰。仕事や子育てと両立しながら、毎週のレッスンを欠かさない努力家。実体験をもとに、初心者のひらりの悩みに寄り添ったアドバイスを届けてくれる。

ひらり:バレエを大人になってから始めたバレエ歴0年のフレッシュな大人リーナ。難しさに落ち込むこともあるけれど、バレエの楽しさに魅せられて続けている素直な頑張り屋。目標はいつかアラベスクを90度以上上げること。
大人バレエを始める前に決めるべき「3つのこと」
バレエは、始め方を間違えると「思っていたよりしんどい…」と挫折しやすい趣味でもあります。逆に、最初に3つだけ決めておくと、驚くほど続きます。
1)目的:上達?健康?リフレッシュ?
目的が曖昧だと、服装や通い方、教室選びがブレます。最初は“ゆるく”で十分なので、方向性だけ決めてみてください。
- 健康・運動不足解消: 週1回でもOK。楽しさ優先で続けるのが正解
- 上達したい: 週1〜2回+家で5分でも“体づくり”を入れると伸びやすい
- 発表会も出てみたい: 教室の発表会頻度や“大人だけの発表会があるか”を要チェック

上達したい気持ちもあるけど、まず続けられるかが不安です…。

その不安、すごく分かるよ。最初は「続けられる設計」にするといいの。目的は途中で変えてOKよ。
2)頻度:最初の1ヶ月は「週1」を基準に
意外と大事なのが、最初に頑張りすぎないこと。特に復帰組は、頭ではできる気がしても体が追いつかないことがあります。
産後で体が重い、筋力が落ちている、腹筋も背筋も入らない……この状態で「週2〜3で取り戻す!」とやると、疲労や痛みで止まりやすいです。まずは週1で、余裕が出たら増やす方が継続率が上がります。

最初は思うように体が動かなくてショックだったけれど、無理なく慣れていくと決めてからは気が楽になったわ。
3)予算:月謝だけでなく“周辺費用”も想定する
大人バレエは、月謝以外にも小さな出費が出やすいです。最初から全部揃える必要はありませんが、何が必要になりそうかを把握しておくと安心です。
- レッスン着(手持ちで代用も可/後から揃えるでもOK)
- バレエシューズ、タイツ
- 寒さ対策(レッグウォーマー等)
- ストレッチ・筋膜ケア用品(必要になってからで十分)
教室選びで失敗しないチェックリスト
検索するとスタジオはたくさん出てきますが、大人が無理なく続けるには「相性」がかなり大きいです。ここでは、体験レッスン前に確認したいポイントをまとめます。
教室チェックリスト
- 大人クラスの雰囲気: 初心者が多い/経験者が多い/年齢層
- 服装ルール: 大人は服装自由か、レオタード推奨か
- 先生の指導が「言語化」されているか: 感覚だけでなく、理由や身体の使い方を説明してくれるか
- 発表会の方針: 2年に1回など頻度/生徒の何割が参加するのか
- 通いやすさ: 立地/時間帯/キャンセル規定(子育て中は特に重要)
私が今の教室に決めた理由
私が今の教室に決めた一番の理由は、先生の足の形がとにかく綺麗だったことです。生まれつきではなく、努力で手に入れた美しい甲だと感じました。さらに、指導が感覚的ではなく、きちんと言語化されていて分かりやすかった。

復帰直後の私は、筋力が落ちていて「腹筋を入れて」と言われても入らない。だからこそ、先生が“どこをどう使うと、何が安定するか”を言葉にしてくれることが、続ける決め手になりました。

先生の足の形を見るって、意外です…!

内これはあくまで私の場合だけど、私はかなり参考になったよ。「この先生についていきたい」って思える“美しさ”があった。しかも努力型だと、教え方も具体的なことが多い気がする。
最初のレッスンに必要な持ち物リスト
最初のレッスンは、完璧に揃えなくて大丈夫です。大切なのは「動けること」「安全であること」「汗をかいても困らないこと」。
| カテゴリ | 必須 | あると安心 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 服装 | 動きやすいトップス+レギンス等 | レオタード/スカート/羽織り | 教室が服装自由なら手持ちでOK |
| 足元 | バレエシューズ or 滑りにくい靴下(体験時) | タイツ | 体験は靴下可の教室も多い(要確認) |
| 身だしなみ | ヘアゴム/ピン | 薄手タオル | 髪が邪魔にならないことが最優先 |
| その他 | 飲み物 | 汗拭きシート/小さなポーチ | スタジオによって更衣室の有無も確認 |

レオタードを買ってから行くべきですか?

最初は教室の雰囲気を見てからで十分。体験は手持ちのウェアで行って、続けると決めてから揃える方が失敗しないよ。
大人のバレエ服装:子どもの頃と違って当たり前
私は子どもの頃、レオタード1枚でレッスンしていました。それが普通だったし、周りもみんな同じ。でも大人になって復帰したら、レオタードの上にトップスを重ねる人、スカートを履く人、レギンス派、ショートパンツ派…。
正直、最初は「何が正解なの?」と完全に迷子でした。しかも産後で体型も変わっていて、ピタッとした服が怖い。そんな私が落ち着いた結論は、これです。
結論:最初は「安心感>見た目」で選ぶと続く
- 体型が気になるなら、最初はレギンス+トップスでOK
- “バレエっぽさ”を足すなら、スカートや薄手の羽織りを1点追加
- レオタードは「自分のタイミング」でOK(買うなら選び方を知ってから)

大人は、生活も体調も日々変わります。だからこそ、最初から「理想のバレリーナ像」に合わせにいくより、続けられる服装から始める方が現実的です。
初回レッスン当日の流れ
初回は緊張します。私は復帰でも緊張しました。そこで、当日の流れをざっくり把握しておくと、気持ちがかなり楽になります。
- 到着: 10〜15分前を目安(着替え・受付・スタジオ確認)
- ウォームアップ: ストレッチや簡単な準備運動
- バーレッスン: バーにつかまり、姿勢・足運びの基礎
- センター: バーから離れて動く(教室により内容は変わります)
- クールダウン: ストレッチ・呼吸を整える

ついていけなかったらどうしよう…。

最初はできないのが普通。私も腹筋に力が入らなくて驚いたよ。でも先生ができてないことを指摘したり、言語化したりしてくれると、理解だけは進む。理解が進むと、次の回がラクになるの。
復帰・初心者がつまずきやすいポイントと対策
1)筋力が落ちていて、腹筋も背筋も入らない
復帰して一番ショックだったのがこれです。頭では姿勢を作っているつもりでも、身体が支えられない。特に産後は、体の軸が不安定に感じやすい人もいます。
対策はシンプルで、家で1日3分でも“軸の練習”を入れること。いきなりハードにすると続かないので、最小単位からでOKです。
- 壁に背中をつけて立ち、みぞおち〜下腹をふわっと引き上げる(30秒×2)
- 肩をすくめず、首を長くする意識(鏡があると良い)
- 仰向けで呼吸しながら、肋骨が開きすぎないよう整える(1分)
※痛みがある場合や産後の体調に不安がある場合は、無理せず医療専門職に相談してください。ここでは一般的な運動の考え方として紹介しています。
2)産後で体が重い/体型が気になって集中できない
これは本当に、気持ちの問題も大きいです。鏡があると余計に気になってしまう日もあります。私が助けられたのは、「今日は上達の日じゃなくて、続ける日」と割り切ることでした。
服装も同じで、最初は体型カバーできるものを優先してOK。集中力が戻ると、動きの理解も進みやすくなります。
3)大人のコーディネートが分からない
子どもの頃の“レオタード1枚文化”しか知らないと、大人のスタジオは情報量が多くて混乱します。だから最初は、次のどれかで十分です。
- 安心型: Tシャツ+レギンス(必要なら薄手スカート)
- バレエ寄せ型: レオタード+スカート(慣れたらトップスを外す)
- 冷え対策型: 羽織り+レッグウォーマーを追加
コーデは“正解探し”より、“自分が続く形”を決める方が早いです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 大人バレエは今からでも遅くない?
A. 遅くありません。大人のバレエは「始めた時点で100点」です。上達の速度は人それぞれですが、続けるほど身体の感覚は変わります。
Q2. レオタードは必須ですか?
A. 教室方針によります。服装自由なら最初は手持ちウェアでOK。レオタードは、身体のラインが見えるので上達には有利ですが、“必須”ではありません。
Q3. 身体が硬いのですが大丈夫?
A. 大丈夫です。柔軟性は少しずつ変わります。大人は特に「毎回がストレッチ」だと思って、焦らないのがコツです。
Q4. 子育て中でも続けられますか?
A. 続け方の設計次第です。まずは週1の固定枠を作り、無理な週は“家で3分”でもOKにするなど、ゼロにしない工夫が現実的です。
まとめ|大人バレエは「最初の1ヶ月」を味方につけると続く
大人バレエのスタートで大切なのは、完璧な準備ではなく、続けられる設計です。
- 目的はゆるく決めて、途中で変えてOK
- 最初の1ヶ月は週1基準で、疲れないペースを作る
- 教室は「相性」と「説明のわかりやすさ」が鍵
- 服装は“安心感優先”で十分。コーデは後から整う

私も産後の重い体と落ちた筋力からの再開で、最初は思うように動けませんでした。でも、言語化が上手な先生に出会い、少しずつ“分かる”が増えていくのが楽しくなりました。
大人バレエは、誰かと比べるものではなく、昨日の自分と比べていく趣味です。あなたのペースで、最初の一歩を踏み出してみてくださいね。



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